みんなで私を睨む。 敵を威嚇する獣のように。 まあ、当然かな? だってこの学校の裏切り者だし。 「なんで一緒にいるのかって?」 みんなの表情が険しくなる。 朱里も皺を寄せながらこちらを見る。 そんなの、 「復讐のためだよ」 そこのお姫様に、ね。 瀬峰の奴らが彼らをあざ笑う。 裏切られたもの達を。 彼らに恨みを抱くもの達が。 彼らを陥れるために。 なんと滑稽なことだろうか。 やっぱり人間はずる賢くて裏切りを知る生き物だ。