「はい。今日からこのクラスで
 一緒に勉強していく、沢口真也だ。」
 
ガラッ・・・教室の戸が開く。
みんなの視線が、一気に私に集中した。

先生が、さあ入れと手招きする。
私は、教室の中央へ、ぎこちなく歩いていった。



私が簡単な自己紹介を済ませると、
次々にみんなが自己紹介を始めた。


・・・ん? あの人大丈夫かな?

さっきから具合悪そうな、
窓側、1番後ろの席の男子に目が行く。


私がしばらく見ていると、
ムクッ! 急に起き上がった。
眠そうに目をこする。




なんだ寝てただけか。
少しほっとする。


名前は確か・・・
たけい・・・たつろう・・・


だったかな?