私は貴方を抱きしめられない。


それからしばらくお母さんと話した。
これからどうするのか。

女子校に通うしかないというのが
話し合いの結果だ。

なるべく男の子が少ないところへ…


それから私は部屋に戻った。
なにもする気分でなくずっと天井を眺めた。
こんな静かなのは久しぶりだ。
いつもは友達と遊んだり
君人と…

「きみ…ひと…」

そうだった。
君人に…ちゃんと話さなきゃ…

と思った時だった。

携帯が光っているのに気がついた。


携帯を確認してみる。

君人からメールだった。

----------

to:花音
from:君人

大丈夫か?
詳しいことは保健の先生に聞いた。

俺は今すぐ花音に謝りにいきたい。
俺が守れていれば、
花音は傷つかなかったし
こんなことにもならなかった。
全ての責任は俺にあると思う。

だから花音
別れるとか言うんじゃないぞ

絶対俺がお前を元に戻してやるから


----------


見ていて涙が出た。
君人のことを想っても
気持ち悪いとか、吐き気とかもなくて。

君人なら大丈夫なんじゃないかって
特別なんだって思うくらいだった…

----------

to:君人
from:花音

ありがとう

今から会えるかな…?

----------


送信…