私は貴方を抱きしめられない。


しばらくして、
顧問の先生や部活のみんなが来たけれど
私は全身で近づこうとするみんなを拒んだらしい。

それを見た顧問の先生が
君人になにがあったか聞くと
「もしかして…」とつぶやいて
女の保健の先生を呼んで来たという。

ちなみに私は二人の男に
無理矢理押し倒されたところまでしか覚えていない。

「花音ちゃん大丈夫?」
「はい。だいぶ落ち着きました」
「じゃあこれから言うわね。
あなたがどうなったか」

聞きたくないけれど
私は君人たちに何かしたらしい…

聞かなければならない雰囲気だ。

「わかりやすいように単刀直入に言うわね?」
「は、はい…」



「あなたは男性恐怖症になってしまったみたいなの」



…はい?