気付くと男二人は消えていた。

私、あれからどれくらい気を失ってたんだろ…

少し体を起こしてみる。

…痛っ…!!

「ゔ…っ」

床を見ると血だらけだった。


ドンドンとドアを叩かれる。
私の帰りが遅いから誰かが来たんだ。
顧問の先生かもしれない…

…私…このままじゃ…
でも…動けな…い…

そのとき、

「花音?」

いつもの優しい声が
静かな倉庫に響いてきた。