恋愛のやり直し方

ドアに手を掛けたところで、一応挨拶だけはしておこうかと迷った。


だって、この先もこのマンションに出入りするのに、気まずくなったら嫌だし………




クルリ振り返る








「…………い、いつの間に……?」


「逃げようとしても無駄」






ピッタリと背後に立つ立花さんは、なぜか楽しそうな顔をしている。







「逃げられると余計捕まえたくなるのが男の本能」





そう言ってガシッと私の腕を掴んだ。
そしてそのまま引き寄せると、私の身体は簡単に立花さんの胸の中に納まってしまった。




フワッと香る甘い匂いは、立花さんの香水の匂いだろうか?
その香りが鼻を通って身体に入った瞬間クラクラと目眩がする。





「抵抗しないの?」





頭上から降ってくる低くて心地よい声に、意識さえ手放してしまいそうになる。




こんな感覚知らない。