恋愛のやり直し方

「こちらでどうぞ」


窓際にあるグレーの落ち着いたソファーセットのローテーブルにティーカップと小皿を置いた立花さんは、向かいの席に自分も腰かけた。




全てが予想外の展開に、カチコチに緊張してしまった体は、ぎこちなくソファーに腰かける




「わぁっ!」


あまりに深く沈み混むソファーに驚く反面、体が何かに包まれているような心地よさに、思わずウットリしてしまう




「森嶋さんがそんな顔をすると、さっきの発言を取り消したくなります」


「えっ?」



背筋がゾクゾクするような色っぽい顔の立花さん





「捕って食べたりしないって言ったコトです」





「…………あのぉ。遠慮します」




男慣れしてない歳でもない。
まして、戸籍にバツがついている位なのだ。


だけど、頭をフル回転させても、それ以上の言葉は見つからなかった。




目の前で、まさに『豆鉄砲をくらった鳩』みたいな顔をしている立花さんは、突然大声で笑い始めた。






えっ?何?そんなに笑うトコ?


終いには、ヒーヒー言って目尻に涙まで浮かべてる






「あー面白れー。アンタほんと気に入った」





えっ?今、『アンタ』って言った?
ちょっとキャラ違いすぎじゃないの?





「なぁ、友田のトコなんな辞めて、俺んとこ来いよ」




あまりの変わりようについていけず、パニクる私が気づかぬうちに、目の前のローテーブルに座り、真正面から見下ろす立花さん



「はっ?」



驚いて顔を上げると、ゆっくりと近づく整った顔