恋愛のやり直し方

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お鍋を開けるとフワッと湯気が上がる。
醤油の匂いがプーンと鼻に入ると、ギューっと自分のお腹が鳴った。






「クスクス美味そうじゃん」



「きゃっ!」



突然背後で声がしたかと思うと、横から手がスーッと伸びてきて今刻んでいた白菜の浅漬けを、一かけら掴んでいった。



後ろを振り向くと、いつの間にそこにいたのか友田が浅漬けをパクリと口に入れていた。





「もう食べれる?俺も腹減った」





カァー




わざわざ『俺も』のところを強調して言ったってことは、さっき鳴った私のお腹の音を聞かれてしまったってことだ。




「ただ今、ご用意します」



この手の男に隙を見せてはいけない。

だから私は、『それがどうしたの?』っていう態度をとるしかない。
できるだけ淡々と接する。






「ふーん。お願いね」