恋愛のやり直し方

確かに。

この話をもらってから私は、友田の本を何冊か読んでいる
どの本もギューっと心が絞られるような感覚を与えてくれる本だった。




「それは、そう思う。私も何冊か読んだから」


「そうでしょ?あんなに綺麗な恋愛小説がどうしてあの男から生まれるんだか?不思議よね」





私たちは友田の小説について盛り上がった。
そして、気がつけばさっき逃げるように出てきたドアの前にいた。




ピピピピ、無機質な電子音の後、ガチャリと解錠する音がした。





「おはようございます。有林堂の坂下です」


先に入ったのは真理子。
私も大きく深呼吸をひとつしてから後に続いた。





閉められたカーテンはそのまま。
薄暗い室内に一歩足を踏み入れる。




真理子は躊躇することなくリビングへ入っていく。