「もしも、アンタが本気で綾を救ってやろうと思ってるのなら、ここに綾はいる」
ソイツが差し出した小さく畳まれたメモを受けとる。
そこは、駅から程近い商店街の端にあるバー。
目の前の男は、「まったくなんでこの男なんだか」とポツリ漏らした。
「行く気あんの?俺が行くけど?」
多分わざとだろう。
ソイツは俺の手からメモを取ろうとする仕草をする。
もちろん渡しはしない。
「誰が渡すか。俺のだ」
挑戦的にそう宣言してやると、ソイツは初めてフッと笑った。
なんだ、フツーにそんな顔できるじゃねーか。
「なら、早く行けよ。妙な男に目つけられてるってさっき店から連絡あった」
「はっ?お前っ!早く言えよ」
何だよ『妙な男』って。
それでなくてもアイツはこのところ男がらみで嫌な思いばっかしてんだ。
これ以上そんな思いさせない。
ソイツが差し出した小さく畳まれたメモを受けとる。
そこは、駅から程近い商店街の端にあるバー。
目の前の男は、「まったくなんでこの男なんだか」とポツリ漏らした。
「行く気あんの?俺が行くけど?」
多分わざとだろう。
ソイツは俺の手からメモを取ろうとする仕草をする。
もちろん渡しはしない。
「誰が渡すか。俺のだ」
挑戦的にそう宣言してやると、ソイツは初めてフッと笑った。
なんだ、フツーにそんな顔できるじゃねーか。
「なら、早く行けよ。妙な男に目つけられてるってさっき店から連絡あった」
「はっ?お前っ!早く言えよ」
何だよ『妙な男』って。
それでなくてもアイツはこのところ男がらみで嫌な思いばっかしてんだ。
これ以上そんな思いさせない。

