同じ年位の奴らが馬鹿騒ぎしてるのを見て、羨ましく思うことも多かった。



そんなガキだったから、周りから浮かないように、どこかに冷めた気持ちを持ちながら、何も考えてない風を装って、奴らと同じように馬鹿なことをしたり、危険な事をして先生や親に怒られることだって必要最低限にやってきた。




だけど、いつも冷めた思考の中、ホントにヤバイって一線だけはしっかり引いていたから、それを越えて冒険することもなく、どこか寂しい気持ちでいたのは確か。






どこにも自分の居場所を見つけられなかったガキの頃。






まぁ、そのおかげで人の道を外すことなく成人できたんだけど……






なのに、ココに来て俺の人生根本から覆しまくる存在が現れた。






『森嶋 綾』