恋愛のやり直し方

自分の気持ちに気付いたのは、里見の存在を知ったずっと後だった。



だからあの日もーー

『触れてほしい』と願ったあの時も、それ以上なにも言えなかった。




言えなかったんじゃなくて、言って傷つくのが怖かったのかもしれない。





この歳になってから失恋の痛手とか……立ち直れない。





同級生にだって流行りの『婚活』に精を出す子はたくさんいて、彼女たちは恋愛に関して貪欲。



見ているこっちが気恥ずかしくなってしまう。




だけど、私にはその貪欲さも結果を恐れない強さもない。


『結局、臆病で自分がかわいいだけのワガママなのよ』と初めて行った飲み屋のママに言われたことがあったっけ。




あの時、なぜか一緒に行った真理子が激怒してママに食って掛かったな。



その後、「なんで悔しがらないの」と泣きながら問い詰められたっけ……




つまりは、そういうこと。






私は自分が好きじゃない。