恋愛のやり直し方

だって、『彼女』って竜くんの口から出た瞬間、私の頭の中には一人の女性の顔が浮かんでいた。





「竜くん。先生には黙っててあげる。だけど、教えて。その彼女って里美さん?」




「綾さん!」




『里美』という名前を出したのは私の賭け。
だけど、竜くんの反応を見ると外れていないようだ。







「ごめん。全部は知らないの。彼女のコト知ってることも先生は知らないし」





里美さんを知ったのはホントに偶然だった。
実のところ彼女と友田の関係がどんなものなのかは分からないけど、特別なんだっていうのは分かる。





休憩時間をもらうようになったのは、ここに来て間もなくのことだった。
休憩時間と言っても、家事をひと段落つけたときにお茶を飲んでボーットするくらいの時間だ。


ふと本棚を見ると、友田の本が並んでいたのが目に入った。
それからは、友田の本を休憩時間に読むのが日課になった。