「ズバリ痛いところを付いてくるね森嶋さんは」



逃げ腰の私をあっさりと解放してくれた友田。
だけど、右手だけは解放されないまま





「ね、コレ元旦那の仕業?引越しってコレが原因?」






友田の指さす先には、身体じゅうに付けられた赤黒いマーキングと、痣。
ハッとして、それを隠すためにブランケットを引き上げる。






「隠さないで。言ったでしょ。こういうのは新しい記憶で消していかないとダメなの」





私の手からブランケットを取ると、ゆっくりと剥ぎ取って行く。
露わになった身体に、友田が一つ一つ唇を合わせて行く。




形のいい友田の唇が触れるたび、電気が走ったように痺れる。
そして、どんどん身体が熱くなっていくのが分かる。



頭の中まで痺れていくようで怖い。






「ジッとして」