恋愛のやり直し方

手にしたワイングラスは、私と実の結婚式の引き出物。
この辺で一番高級ホテルの式場で、引き出物も一番高いものにしたのは、実の希望だった。



「ま、いっか」





実の希望だったとはいえ、このグラスのカットは値段に見合って素晴らしかった。
グラスに罪は無い。


戸惑うこと無く鮮やかなロゼワインを注いだ






ユラユラ揺れる液体に、天井のトップライトの光が反射する。
グラスのカットで拡散された光が眩しく感じる。



しばらくその光を堪能して、一気に口に含んだ。
疲れた身体に冷えたワインが浸みわたる。



一気に酔いが頭の先まで回るような感覚に、心地よさを感じ、オードブルに手を伸ばす。






「最高」




そして夜は更けていった。