恋愛のやり直し方

「バカみたい………」




乾いた声が漏れた。


よくよく考えてみたらなんて滑稽なんだろう。
一人で生きて行くって決めたくせに。





人と交わることが苦手なんて言い訳して。
なのに、誰かに救いを求めるとか……








「バカだな私」











「なんの趣味?」









突然降って来た低い声、振り返り声の主を確認する。




「あ……」




「あ、じゃなでしょ?人ん家の前で朝っぱらから何やってんの?」





「……すみません」




開けたドアにもたれながら腕を組み、こちらを見下ろす立花さん。
無表情の中に少しだけ怒りの光が見える気がする。





立花さんの怒りはごもっともで……




「朝からお騒がせしてすみません。もう退散しますので……」


ペコんと頭を下げて回れ右する。





「その顔で今から帰る気?」




回れ右した私の身体は、掴まれた腕のせいでグラっと一瞬揺れたかと思うとコツンと何かにぶつかった。

背中でバタンとドアが閉まる音がする。