恋愛のやり直し方

真っ直ぐに見つめられる視線に合わすことができない私。



俯く私の旋毛に友田の柔らかい声が降って来た。




「何かあったの?」



「えっ?」



驚いて顔を上げてしまった。
そこにある友田の視線。




「何かあったから来たんじゃないの?」






思わず『はいそうです』と言いそうになって、ハッと口を閉じた。
でも、なぜ?



「いつもの森嶋さんらしくないから」





なぜそんなことを言うのだろう。
ここに来てまだ数分しか経っていない。

それに、友田と会話したのはほんの数秒だったはず。





作家の観察力ってここまで凄いものなのだろうか?

それとも、私が分かりやす過ぎるのだろうか?