恋愛のやり直し方

「センセーェ。お風呂入ったら喉乾いちゃったぁ。何か飲み物もらっていい?」





ドアが開くのと同時に、甘ったるい鼻にかかった声がした。
声の主の方へ顔だけ向ける




「あ……」






ワインレッドのヒラヒラ透けるレースを身にまとった若い女の子。
濡れた髪からポタポタと滴が落ち、肩にかかるタオルに吸い込まれていく。





「えっ?センセー、この人だれ?」




バシバシと音が鳴り出しそうなまつ毛の瞳が、私の姿を捕えた瞬間鋭いものに変わった。





その言葉は友田に向けられているハズなのに、明らかに私への挑戦的な声色。
それを分かってか、宥めるような声で友田が話し始める




「この人は――」



「か、家政婦です。今日はお休みだったのを勘違いして……お邪魔しまたした」



この場に決定的にお邪魔な私。
これ以上ここにいることが耐えられなかった。