恋愛のやり直し方

「悪い、ちょっと下向いて歩いて。しっかり誘導するから」



「あ……はい」






そう言うと、肩を抱かれてグイッと友田の方へ引き寄せられる。


すっぽりと友田の身体の中に隠されているように……







「行くよ。もしも、途中何か言われても答えなくていいから。顔も上げないで」



「わ、分かりました」







まるで芸能記者に追いかけられるスキャンダル女優みたいだ……なんて他人事のように思う。


カチャリとドアを開ける瞬間、不謹慎にも未知なる世界へのワクワク感から息が上がった







「………」




シーンと静まり返った廊下。
微かにパーティ会場から漏れ聞こえる皆の歓談の声。







「竜のヤツ、完璧に追い払ったみたいだな。さすが。」



「はっ?え?」