恋愛のやり直し方

「だって、こんな煩わしい席にわざわざ連れてこなくてもいいのにって思いません?自分の事で疲労しちゃうのに、同伴者にも気を使わなくっちゃならないんですよ?」




確かにそうかも。

人づきあいが苦手な私だったら、どうしても出なくちゃいけない席は、自分の事で精いっぱいで、誰かを連れてくるなんて考えられない。




「だから、俺言ったんです。別の席を設ければ?って」



「うん」



「そしたら、センセ綾さんを巻き込むわけにいかないって……」





私を巻き込む?どういう意味?





「以前からあったんですけど、ココに来てセンセの人気って驚くほど右肩上がりなんです。新作のヒットはもちろんだけど、あの見た目だからメディアが放っておかないんですよ」


「なるほどね。でも、私と関係ないじゃん」





そこまで言ってコホンとワザとらしい咳を一つして急に小声になる竜くん。