「竜くん。早く持って帰った方がいいんじゃない?」



「あ!そうでした。じゃあ、綾さんセンセによろしく言ってください」

バタバタと荷物をまとめて出て行った。















それから再び友田は、怠惰な生活に戻った。






まるで祭りの後のようなもの悲しい気持になったのは私だけだったみたいだ。







相変わらず友田の娯楽は減ることはない。

昨日もどこかで明け方まで飲んでいたらしく、私が家に入った時にはソファーで爆睡中だった。





「あれ?センセは?」



「寝てる。昨日遅かったみたいだから」



「そうですか。じゃあ、綾さんコレ二人で食べません?」




竜くんの手には「すいか」が丸ごと一つぶら下がっていた。