「ヨーダせんぱい。起きてくださ~い」
苺ちゃんのキャンディーボイスで、起こされる。
夢を見た。
と思っていたら現実だった。
「授業、終わりましたよ~。」
顔の前で、掌をヒラヒラさせて言う。
いつの間にか、苺ちゃんの膝枕で眠っていたらしい。
昔から、どこでも寝られるのが自慢だったけれど、まさか講義中に女の子の膝枕でまで寝てしまえるとは思わなかった。
「せんぱい、起きられます?」
慌てて、身を起こすと頭痛は少し治まっていた。
「ごごご、ごめん。助かった。」
平然を装おって、礼を言うはずだったのだが、どもった。
心臓の鼓動がありえないくらい早く、それだけで貧血を起こしそうだ。
「せんぱい、すごい辛そうに寝てましたよ。
眉間にスッゴい皺寄ってました。」
苺ちゃんが、ニコニコと笑う。
その笑顔にクラッときたわけではないと思うが、
急に血の気が引いていくのがわかった。
隣から、ヨネに「ちなみにテストはお前の分、苺ちゃんがやってくれたから。」
「筆跡までは真似できなかったし、点数も保証できませんけど。」
昼飯おごれよ、苺ちゃんに!
そんなヨネの声を、遠くで聞いた気がする。
僕は、目眩をおこしてまたも苺ちゃんの膝枕にお世話になるのだった。
今度は、顔面からだった。申し訳ない。
苺ちゃんのキャンディーボイスで、起こされる。
夢を見た。
と思っていたら現実だった。
「授業、終わりましたよ~。」
顔の前で、掌をヒラヒラさせて言う。
いつの間にか、苺ちゃんの膝枕で眠っていたらしい。
昔から、どこでも寝られるのが自慢だったけれど、まさか講義中に女の子の膝枕でまで寝てしまえるとは思わなかった。
「せんぱい、起きられます?」
慌てて、身を起こすと頭痛は少し治まっていた。
「ごごご、ごめん。助かった。」
平然を装おって、礼を言うはずだったのだが、どもった。
心臓の鼓動がありえないくらい早く、それだけで貧血を起こしそうだ。
「せんぱい、すごい辛そうに寝てましたよ。
眉間にスッゴい皺寄ってました。」
苺ちゃんが、ニコニコと笑う。
その笑顔にクラッときたわけではないと思うが、
急に血の気が引いていくのがわかった。
隣から、ヨネに「ちなみにテストはお前の分、苺ちゃんがやってくれたから。」
「筆跡までは真似できなかったし、点数も保証できませんけど。」
昼飯おごれよ、苺ちゃんに!
そんなヨネの声を、遠くで聞いた気がする。
僕は、目眩をおこしてまたも苺ちゃんの膝枕にお世話になるのだった。
今度は、顔面からだった。申し訳ない。