隣に座っているのが、彼女だったのを気付かない程に、動揺していただろうか。


苺ちゃんは、うちのサークル。


と、言っても、部室に集まってDVDをみよう会という寂しい人達の集まりのようなサークルの、アイドルだ。


苺ちゃん。


いちごちゃん。


イチゴちゃん。


どう書いても可愛い名前の彼女は、その名の通りちっちゃくて、甘い顔立ちで、可愛らしい。


茶色のボブヘアを、くるんと巻き、


「春生まれだから~苺なんです。」


と、話す声までキラキラしている。


オタクの奴なんかは、


「存在が二次元!」


とか、


「イチゴネ申!!」


と、褒め称えている。


専ら、僕はロリータAVに出てきそうな子だなぁと思いながら、その童顔に、につかない豊満なイタズラボディを拝ませてもらっている。


しかも、それを鼻に掛けず、女子部員とも仲良く、先輩達からも可愛がられ。。。と、とんでもないスペックの持ち主だ。


そんなわけで、サークルのほとんどの男子が、彼女を狙っていると言っても過言ではない。


まあ、僕とヨネは、「イチゴネ申」のボディの恩恵にあやかっているだけだが。


そんなモテモテ苺ちゃんは、教授の目を気にしてか、ノートの隅にかわいい文字で筆談してきた。


の、だけどそれを見て僕は驚愕した。


「ヨーダせんぱい。あたしの膝枕使って下さい」