「せんぱい、ホントに大丈夫ですか?」


正面に座りながら、僕の顔を見上げてくる苺ちゃん。


「いつものことだからね~。」


さらっと答えたつもりだったけれど、声がうわずった。


「でも、眉間に皺がよってますよ。まだ痛むんじゃないですか?」


本気で心配してくれているのは、表情でわかる。



これ、彼女に惚れてる男なら押し倒しちゃうレベルの可愛さなんだろうなぁ。



膝枕の、とは言えなかったが、お礼にと誘ったカフェで、彼女は昼食を取っている。


「僕がなんで「ヨーダ」って呼ばれてるか知ってる?」


苺ちゃんは、可愛らしく首をかしげる。



「なかむらようた、だから?」



「じゃあさ、スターウォーズ見たことある?」



苺ちゃんがうなずく。