「視えるんです」





「首あり人間ですみません」

「いや普通はあるだろ、首」

「あ、確かに」




そんな風に言って笑い合う半沢先生と本田先輩。

そんな中、私は心臓がドキドキして全く笑えない。
本田先輩へのドキドキが8割、半沢先生の首無し人間の話でのドキドキが2割という、妙な状態。

首無し人間の話は、うん、忘れよう。 忘れよう。




「お、ピアノが勝手に」

「ちょっ……先生、いい加減にしてください!!」




その首へし折りますよ!! と、言おうとした瞬間だった。




ガタンッ


「ひぃ!?」