「視えるんです」



……ちゅ?

え、あれ?




「終了」




先輩の体が、私から離れる。




「せ、先輩……今の……」




……もしかして、キス……?




「今のでしばらくは大丈夫になるはず。
その後は様子を見ながらまたかけるから」

「は、はい……」




……って、平気な顔で言ってますけど!!
今の絶対キスだよねっ……!?

キスでフィルターがかかっちゃうわけ……!?

ていうか、先生の居る前で、キスしちゃった……!!





平然な顔の先輩から、視線をバッと移す。

椅子に座った先生は、ニヤリと笑ってから自分の唇をトントンと指で差した。


うわー!!
やっぱりキスだったんだ……!!




「せ、先輩っ……!! 今の、本当にフィルターが……!?」

「うん」

「で、でもっ……キス、ですよねっ……!?」

「キスだね、うん」




な、なんでそんなに平然としていられるのっ……!?