「視えるんです」




……もう一度、フィルターを……。

って、簡単に言うけれど。
それが簡単に出来ていたら、こんなに悩んでないよ……。




「フィルターの貼り方なんて、わかりませんよー……」

「じゃあ、誰かにやってもらえばいいだろ」

「誰か、って……」

「俺とか俺とか、俺とか」




……先生なら出来る。ってこと……?

いや、でも。

出来たとしても、のちに膨大な報酬を要求されるのでは……。




「あのー……無料ですか?」

「んなわけねぇだろ、馬鹿」

「ですよね……」




この前は緊急事態であり、先生が『守る』と誓った翔先輩だったから、報酬とかそういう話はなかった。んだと思う。

それが『私』となったら、やっぱり話は別なんだろうなぁ……。




「フィルター1年につき500万」

「うわ高っ……って、1年ごとにお金取るんですか……!?」

「俺の仕事はそのくらい価値があるってことだ。
それにお前はなぁ、強いんだよ。 だから実際、簡単じゃねぇわけよ」

「……でもボッタクリですよ、多分」

「1日1万って考えりゃ安い方だろ」

「……1年は365日ですけどね」

「残りは手数料だっつーに」




……はぁ……。

簡単に言っちゃってるけど、全然安くないですから。
ていうか、高校生の私にとったら1万円ですら高級です。


……私はこのまま、この力と共に生きていくしかないのかなぁ……。









「俺がフィルターを貼ろうか?」




……え?