「さぁて、やりますか」
持っていた鞄を置き、その中をゴソゴソと漁る。
そして出てきたのは……これは、警棒……?
警察官が持っている警棒とよく似たそれを、先生は勢いよく伸ばした。
「しかし、よくもまぁこんだけ霊を集められたもんだ。
今まやってきた中で、一番の大物かもしれねぇな」
大物。
そう言いながらも、先生は笑みを浮かべたまま鏡を見ている。
「だが、負ける気がしねぇな」
警棒を勢いよく振り下ろした時、空気の流れが少しだけ変わった。
「俺の生徒を、返して貰おうか」
くるりと、先生は振り返る。
その視線の先にあるのは、男子トイレ。
鏡に映っていたどす黒いモノが、現実の世界に……ーー。



