………
……
…
その後、先生は荷物を取りに職員室へと向かった。
いや、正確には、職員室に置いている車の鍵を取りに行き、車から荷物を持ってくるのだ。
GSの仕事で使う荷物はいつも車に積んでいるらしい。
この前は、何も道具は使わなかったけど……でも強い霊と対峙する場合、それなりに道具が必要らしい。
だから私は今、翔先輩の体に入った雨宮さんと、二人で教室に居た。
……相変わらず、窓ガラスは鏡のように私たちを映し出しているけれど、そこには、鏡の女は居ない。
……ううん、ここだけじゃない。
階段の踊り場にある鏡の中にも、あの女は居ないらしい。
どこかに、姿を消してしまったのだ。
それを探す為にも、やはり道具は必要らしい。
……翔先輩。
鏡の女は今、翔先輩の力を使って、姿を隠しているのだ。



