「視えるんです」





「俺は強制的にヤツを潰す」

「……」

「雨宮。 お前は、南沢を家まで送ってやってくれないか」




家……翔先輩をこのままにして、家へ帰れというの……?

私のせいで、先輩は引きずり込まれたというのに……。




「ここに南沢が居ると、また引きずり込まれる可能性がある」




……私は、足手まといだから……。

だからここに居たら、先生の邪魔をしてしまう……。



わかってる。
私が居ても無意味なのはわかっているし、また引きずり込まれる危険があるのも、わかってる。

だけどこのまま帰るなんて、そんなの、出来ないよ……。







「……私は、帰りません」




先輩を残して帰るなんて、そんなこと、出来ない。




「お願いします、先生。 ここに居させてください」




邪魔になるとわかっていても。

それでも私は、先輩のそばに居たい。