……そんなこんなで、雨宮さんから逃げつつ、話は進む。
今日の放課後、翔先輩は図書室そばのトイレへ行き、猫を『上』へと送るらしい。
私に『一緒に来る?』と声をかけてくれたけど、さっきの話で聞いた、傷ついた猫の姿を思うと……行くのはやめた方がいいな。と、自分で感じた。
普通で居られる気がしない。
多分、泣いたり叫んだりして、先輩の邪魔をしてしまいそうだ。
だから私は、教室で先輩が戻ってくるのを待つことにした。
……雨宮さんという、おまけ付きで。
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