『先生は……ーー』と、確かそこまでは聞いた。
先生は、何……?
「『先生は、なんだかんだ言いながら俺を守ってくれるんでしょう?
だから俺は、どんな時でも安心していられます』」
……それが、先輩の言葉……。
「実際のアイツは、全然安心なんかしてねぇと思う。
だって俺はアイツに手を貸したことなんかねぇし、逆に霊を飛ばしちまって危険にさせているからな」
甘いパンを口に運び、苦いお茶で流し込む。
いつもと同じことをしながら、先生は笑う。
「だけどアイツは言うんだよ。『先生が一緒なら大丈夫です』って。
なんの根拠もない。 大丈夫だって保証もない。 だけどそれでも、アイツは俺のそばで笑うんだよ。
危険に晒されるかもしれないと、わかっているのに。
だからこそ俺は『本田を守る』と誓ったんだ。 アイツの言葉が、その場で出た嘘だとしてもな」



