「視えるんです」



………

……




「おーい、南沢ぁ」




ちょっと来い。と手招きする半沢先生。

はいはいまたですか。という私の反応と
またまた行ってらっしゃい。と笑顔で送り出す友達。

……私はまた、昼休みの貴重な時間を半沢先生に奪われることとなった。





「なんの用ですか、半沢先生」




だいたいの想像はつく。
きっとまた、『本田とはどうだ?』だ。

その問いに対する答えはもう決めてある。 『別に何もありません』だ。


……正確には、何もなかったわけじゃないけど。

でもここ数日の私と先輩の様子として答えるのなら、『何もありません』がベスト。

それだけを言ってさっさと出よう。 そう思ったけれど……、