「ん……」


腰と頭が痛い



初めてだった



「五十嵐先輩……」



行為の後は、こんなに愛しいのだろうか



「ん……」



先輩が寝返りをうつ


「帰り、ますね」



支度をする



起きて抱きしめて欲しいなんて、思わない



「…先輩、ごめんなさい」




「麻衣」



彼が、私を呼んだ


「今だけ、傍にいて」



彼は、卑怯だ




「…うん」






私は頷いた

逆らえるはずがない