「この間は悪かったね。
私も少し嫌なことがあってね、悪酔いしてしまったみたいなんだ。」
「お気になさらず。」
「え?律、顔見知りなの?」
「うん。前に要と行ったパーティーでつい一人になったタイミングがあったの。」
律の表情から察するにあんまり良く思ってないようだ。
「おや?初めましてですね。
こちらも律お嬢様に劣らない美女だ。」
「ごめんなさい。
私の友人なの。
今日とても緊張していて、無理言って付いてきて頂いたのですわ。」
緊張していたのはあなたの方でしょうがと内心ツッコんでしまったが、聞き流した。
「無理だなんて……。
だけど、こんな素敵な方に会えるなんて律には感謝しないとね。」
たたけばほこりがでそうなちょうど良さそうな具合の人物。
次のターゲットはこいつにしようと狙いを決めた。
「律。」
横から律を呼ぶ声がした。
「要。」

