「そんな顔してたらせっかく綺麗にお洒落したのに台無しだよ。
律はどんと構えて笑ってればいいんだよ。」
「うん。そだね。」
律に笑顔が戻り、エレベーターで上がって受付を済ませ真っ直ぐ進む。
会場の入り口でウェルカムドリンクを手渡され会場の中へ足を進める。
天井の真ん中にはこれまた大きなシャンデリアに、計算的に配置されたいくつかのテーブルには白いテーブルクロスが敷かれ、真ん中には見るからに高そうな花瓶に豪華な花が生けられていた。
残念ながら花にとんと頓着がないためこの花が何の花か皆目見当もつかなかった。
それよりもパーティーは立食形式で会場の端と真ん中にはたくさんの料理が並べられていてビュッフェ形式となっている。
花なんかよりも早くそこへ行ってお皿に食べ物を乗せたいという欲望の方が勝っていた。
だけどまだ招待客は続々と集まってきている段階で当たり前だが、誰もまだ料理に手を付けていない。
始まりの挨拶はあと何分くらいで始まるのだろうなんてことを気にしながら続々と集まってくる招待客に目を向けた。

