「美紅。可愛いね。だけど、ちょっと地味じゃない?」
「あー…やっぱり?律はすごく綺麗だよ。」
律は背中に大きめのリボンが付いたオレンジ色のひざ丈のAラインドレスを纏い、いつも真っ直ぐと伸びている茶色い髪は緩くウェーブがかけられていた。
そして、耳と首には申し訳程度にセットのハートのピアスとネックレスが着けられていた。
私はというと、ドレスなんて買う余裕もなく、ホストに会うために借金まで作って買ったお母さんの私物の中で一番地味なスタンダードなラインにフリル袖とウエスト位置高めに小さめリボンが付いた黒のドレスを拝借した。
髪は、ハーフアップにし黒ゴムでまとめ、アクセサリーは着けていない。
花もなければ、色気もない。
何とも地味な仕上がりとなった。

