「ねぇ美紅…。大丈夫?」
「なにが?」
授業が終わると、心配そうな顔で律が私の元にやって来た。
「最近よく授業中寝てるみたいだし…。何かあった?」
「寝てるのはいつものことだよ。
大丈夫。何もないよ。」
律には言えない。
心配かけたくない。
私は、笑顔を見せた。
「でも、顔色悪いよ?」
「んー確かに少し怠いかな?
それより、律。明日のパーティー何時から?」
これ以上追求してくれるなと言わんばかりに話題を変えた。
「……え?19時からだけど……。美紅体調悪いなら無理して来なくても大丈夫だよ?紹介はいつでもできるんだし……。」
「ううん。大丈夫。パーティーには行く。今日はもう早退するね。」
明日は土曜日。
律の彼氏の誕生日パーティーだ。
そこには数々の名立たる重鎮達が雁首揃えてやってくる。
これはチャンスかもしれない。
小さな情報でもいい。何か収穫があるかもしれない。
私は、そんな不純な理由でパーティに参加しようとしている。それがなんだか律をも利用しているみたいで律の顔をなんだか見れない。
だから、心配そうな顔を向ける律から逃げるように教室をあとにした。

