「……はぁ……はぁ……はぁ……。」
どこをどう走って来たのかわからない。
ただ、今は煌びやかな街中を歩いている。
『ねぇ~ 彼女~。今から俺らとカラオケでも行かね?』
『ねぇ君。三万でどう?』
たまに、無防備なのか惨めに見えるせいなのか、見るからにチンピラ二、三人に絡まれたり、仕事帰りのおじさんに誘われる。
ドンッ
前から走ってきた若い男にぶつかり地面に倒れた。
「……ってーな!!ちゃんと前向いて歩けよ!!」
そう言って転んだ私はお構い無しに男は彼女であろう人を連れて行ってしまった。
ズボンの膝の部分が破れ、露になった肌からは血が流れていた。
転んだときに擦りむいてしまったみたいだ。

