「ヤクザに外道は誉め言葉やで。それより嬢ちゃんのそんな顔、初めて見るわ。いっつも澄ました顔してたからな。」 「……わかった。一週間後、必ず全額返す。」 「期待しとるで。」 思ってないくせに。 「ほな、一週間後また来るわ。」 そう言って彼らがいなくなった後、自分の部屋に向かった。 そして、素早く鍵を取りだし鍵穴に挿した。 「菊地さん。」 どこから涌いてきたのか、大家がやって来た。 「大家さん。こんばんは。お騒がせして、すみません。」 私は、なるべく平静を装った。