「黒猫。こいつについて調べてくれ。」
「は?ちょっと社長。言っていること矛盾してますよ。」
高城は意味がわからないという顔をしている。
そうなるのも無理はない。
さっきまで放っておけと言っていたやつが調べろだなんて。
「俺が言いたいのは、別に直接何かする必要はない。ただ、調べるだけでいい。名前や生年月日から家族構成など。こと細かくだ。」
「わかりました。しかし、相手は情報屋です。それなりに時間は有しますよ。」
「あぁ。」
「何か気になることでも?」
「……少しな……。」
高城は何も感じなかったのか?
高城も“あの人”については知っている。
何しろ俺と高城は腐れ縁みたいなもんだからなだからな。
俺も高城も“あの人”には世話になった。
俺にとって恩人だった。

