「社長。少々呑気過ぎではありませんか?取り返されたとはいえ、うちの警備システムを突破した者ですよ?またいつ突破されるか……。」
「安心しろ。それよりもお前に頼みたいことががある。」
「ですが…………。
はぁ……。はい。なんでしょう。」
高城の気持ちはわからなくもない。いつもならあの後二度と変な気を起こさないように社会的制裁を加えているところだ。
俺が頑なにこの件に関してこれ以上何か手を出さないと言うと、腑に落ちない表情が見え隠れする。
しかし、俺が気になっているのはそんなことじゃない。
なんだ……?あのときに感じたこの感じ……。
以前にも感じたような……。
そう、まるで“あの人”を見ているような……。

