Side 水嶋 匡
「よろしかったのですか?取り返すことが出来たとはいえ、うちの情報を知る者です。何か手を打ったほうがよろしいのでは?」
情報を取り返し、今から会社に戻る車の中。
「明日から警備システムおよび警備を強化しておけ。」
「……は?それだけでよろしいのですか?」
高城は鳩に豆鉄砲をくらったかのような顔をしていた。
「あぁ。」
「いや…しかし……。取り返されたとはいえ、うちの警備システムを突破した者です。このまま放っておくのは危険かと。手を打つに越したことはないのでは?」
「放っておけ。」
高城がそうなるのも無理はない。
実際、うちから情報を引き出そうとする人は少なくない。
さっきの小娘だってそのうちの一人に過ぎない。

