だけど、彼らはそんなのお構いなしに私をその場に置き去りにして雑居ビルから姿を消した。
取り残された私は、
恐怖。
屈辱。
敗北感。
それらのものが、私の中でグルグルと駆け巡る。
「ふざけんじゃないわよ!!せめて、あんた達が処分した私のパソコンとその他諸々くらい弁償して行きなさいよ!!」
既にいなくなっている人間に向かって発せられた私の声は行き場を失ったかのように、シーンと静まり返ったその場所によく響いた。
あれだけの啖呵切っといて腰抜かすなんて……。
私、カッコ悪すぎ……。
そして、私はその場でフラりと立ち上がり、工事現場を後にした。

