「じゃあ、それに黙って屈服しろとでも言うの?」
しかし、それを言葉で制し拳を強く握る。
帝王は歩きを止め、こちらを見据えた。
「確かに、私の飛び込んだ世界は力ある者が力ない者を蹴散らしてのしあがる世界よ。強者は弱者を支配し、弱者は強者に屈するしかない。
けど、私はそんなの嫌よ。私は絶対に誰にも屈しない。私が、力ある者をのしてやる。待ってなさい。いつか私が、あんたのその清ました顔を歪ませてやる。」
おかしい……。
二度と会いたくないと思ってた。
なのに、今はただ悔しい。
だってみんな、同じだから。
私を憐れむやつも、借金取りも、こいつも。

