だけど、今度はさっきの表情一つ変えない鉄仮面のような秘書、高城と呼ばれてた男に行く手を阻まれる。
これで前には鉄仮面秘書、後ろには帝王。
そして、左には窓があり右には壁。
完全に退路を断たれた。
「……意外としつこいのね。
それに女を追いかけ回すなんてあまり良い趣味とは思えないけど?。」
目を合わせば立っていられる自信がない。だから、なるべく帝王と目を合わさず、出来る限りの余裕があるかのように振る舞って、限界を悟られないようなんとか逃げる隙がないか探す。
「この期に及んでも尚、まだそんな虚勢を張れるとは大したものだ。」
目を合わさなくても、帝王の独特なオーラがヒシヒシと伝わってくる。

