まだ整わない息を落ち着かせながら、さっきの帝王との対峙を思い出す。 今までは遠くからしか見たことがなく、今日初めて近くで正面から帝王を見た。 率直に怖いと思った。 こいつはやばい。 まともにやり合えば必ず負ける。 関わってはだめだ。 本能でそう感じた。 まぁ実際してやられたわけなんだけど……。 目つきは鋭く、私をとらえた瞳はまるで獲物を狩る豹のようで、今ならサバンナに生きる鹿の気持ちがよくわかる。