エンドロール





「ここは騙し騙されの世界だ。そんなお行儀の良い奴なんてこの世界ではやっていけねぇよ。情報屋やってんならそれぐらいわかってんだろ。

まぁ、確かに今まではお前の思い通りになったかもしれぇ。けどな、世の中何でも思い通りに行くほど甘くねぇんだ。大けがしたくなければこれ以上首を突っ込まねえことだな。」



帝王が煙草を燻らせながらこちらに向かって吐き捨てた。


「それは忠告かしら?」


確実に追い込まれて内心はもう緊張と恐怖、焦りでいっぱいいっぱい。全身から汗が噴き出して掌は拳を握りしめすぎたせいなのかもうわからないくらいびっしょりとしている。限界をとうに超えているけれど、なんとかそれを悟られないように平静を装う。


「あぁ、だから大人しく今日の写真データも大人しく渡せ。」


相手はこちらを袋のネズミにしたと高を括っているようだ。

完全に油断してた。ここまで順調だった。

なのにまさか、こんなことになるなんて。いや、ここまで順調だったからこそか。

ここまで来て、データは手放したくない。