エンドロール





しばらく歩いてほどよく距離をとると、人気のない路地裏に入った。


すると、壁に寄り掛かってケータイを取り出しとある人物に電話をかける。


数回呼び出し音が鳴ったあと電話が繋がった。



「あっもしもし。私だけど。」

『ちゃんと名乗れっていつも言ってんだろ。』

「はいはい。黒猫です。」



電話の相手は、私の御得意様。マスコミで働くエリートジャーナリストの高瀬 幸太郎(タカセ コウタロウ)。


わかってるくせに誰だと聞いてくるのはいつものお決まりの流れである。


『で、その黒猫さんが何の用でござんしょうか。』

「面白いネタを手に入れたんだけど、近いうちに会えない?」


基本、依頼されてから動くことの方が多いけれど高瀬さんは割と高値で買ってくれるからこっちから売り込みすることもある。



『へぇーどんな?』

「詳しい話は会ってからよ。」


どこで情報が漏れるかわからない。


証拠が残らないように対面でしか情報の提供は行わない。


念には念をってことである。