「生徒会長と各界の重鎮が集まるパーティじゃ比べ物にならないよ〜。」

それもそうだ。

だけど、尚更そんなところに私なんか行ってはいけないのではなかろうか。

「情けない声出さないでよ。

嘉山 律ともあろう女子《おなご》がそんなんでどうする。」

思っていることは言葉にはせず、とりあえず律を勇気づける。

「どうしよ‥‥。

緊張で吐きそう‥‥。」


右手で口元を押さえ、左手でお腹あたりを抑える素ぶりを見せる。


いくら律でも今回ばかりは毅然としていられないようだ。